全話放送記念上映会オフィシャルレポートが公開!
2025年12月25日深夜より、TOKYO MXほかにて最終話が放送されたアニメ『私を喰べたい、ひとでなし』。テレビシリーズの全13話放送を記念して、大スクリーンで第11〜13話が上映されるイベントが同年12月28日、ユナイテッド・シネマお台場にて行われました。
本稿ではそんな上映会の模様を、第一部・第二部ともに完全レポートします!

第一部は上映からスタート。まさかの放送版とは異なる主題歌(サウンドトラックにも収録されている比名子&汐莉が歌う「リリィ[Special Ver.]」)が使用されたエンドロール映像も上映され思わず観客から拍手が上がる中、司会を務めたインフィニットの浜辺恵那プロデューサーの呼び込みによって、キャスト三名が登壇しました。
この日に登壇したのは、比名子役の上田麗奈さんと汐莉役の石川由依さん、美胡役のファイルーズあいさん。この三名が『わたたべ』で集うのは最終話の収録以来とのこと。

物語終盤の収録時に意識したり、考えていたりしたことについて質問されると、上田さんは希望と不安、どちらにも取れるように演技を意識したと回答。第1話では家族の写真を前に息苦しい感情を覚えていた比名子も、最終話で「いってきます」と言う際にはそこから少し脱したイメージだったそうで、ニュアンスを変えながら演じたと秘話を明かしました。

石川さんは「外から見ると怪しく映るかもしれないけれど、比名子に生きてほしいという一心で、どうアプローチすれば希望が見いだせるのかを必死に探していました」と告白。

ファイルーズさんも、「比名子の声量に対してうるさくキンキンして聞こえないように、トーンを調整しながら寄り添えるように意識して演じました」と終盤ならではの演じ方を語りました。
そんなアニメ『わたたべ』の特徴の一つに、メインキャラクター三人がそれぞれ歌ったエンディング主題歌が存在することが挙げられます。第4話エンディング主題歌の「太陽、なってあげよっか?♡」についてファイルーズさんが観客へ「度肝を抜かれた人〜!」と問うと、かなり多くの挙手が。「『わたたべ』本編のシリアスな展開とギャップがあって、とても楽しくレコーディングできました」と笑み混じりに語りました。
第11話エンディング主題歌として「リリィ」をカバーした(「リリィ[Another ver.]」)石川さんは、「収録後に歌うと聞いて『本当にいいんですか?』と思いました。共感できるポイントを拾っていくうちに、シンクロする感情がたくさんありました。歌う意味のある楽曲でしたね」と回顧。
オリジナルの「リリィ」を歌った上田さんは「予想以上に爽やかで、希望を感じる楽曲」と振り返りつつ、「第13話まで観ると、この曲以外あり得なかったと思います。あの曲の歌詞は、第1話からちょっとだけ先の比名子について描かれていたんですね」と最終話まで放送された今だからこそ感じたことにも触れる場面も。この日上映されたエンドロールで使用された「リリィ[Special Ver.]」についても、「バッチリ歌詞がハマっていて……」と石川さんと視線を合わせながら語りました。

一方、第二部はトークからスタート。第一部でキャストたちも温まっていたこともあり、挨拶ののちに石川さんから「うちわに書いてあるセリフをうえしゃま(上田さん)に読んでほしい!」という願いが!

というのも、多くの観客が持っていた推しうちわには、「比名子、生きて♡」「汐莉さんのひとでなし!」「照らして美胡ちゃん」という言葉が記載。その汐莉への言葉を上田さんに読んで欲しいと言うのです。上田さんも自分としてなのか比名子として演じるべきかを迷いつつ、後者でセリフを生披露! 会場は湧き立ち、思わずファイルーズさんも美胡の推しうちわの言葉披露を頼み込みました。その後、比名子の推しうちわのセリフは、観客全員で読むことに。その大勢による「比名子、生きて♡」には思わず上田さんも「生きる!」と答えていました。
そんなハイテンションなムードで始まった第二部は、全話数の中での印象的なエピソードについてトークが進行。まず質問されたファイルーズさんは、汐莉が比名子を心配するシーンを挙げ、「ストレートに心配できないところに、汐莉の不器用さが詰まっていて……!」と感慨深くコメント。

続く石川さんはわたたべハイスクールのエピソードを振り返りつつ、「重いテーマの作品の中に良い塩梅でギャグが挿入される、そのバランスが楽しかったです」と語りました。
また、上田さんは、死にたいと語っていた比名子があやめの斧を避けた瞬間について言及。「なんで斧を避けたのか、彼女の変化を考えることが楽しかったです」と口にしました。
そして最後には三人からアニメ『わたたべ』を振り返る言葉が。ファイルーズさんは「この作品はいろんな解釈ができる作品です。そんな作品を通して、美胡ちゃんのようにいつもあなたを照らしてくれる太陽のような存在に気付いてもらえれば」と表現。
石川さんも「汐莉が比名子に願ったように、強く生きてほしいと思う存在があなたの近くにもいるかもしれません」と重ねつつ、「いつか優しい表情を浮かべる比名子に会えることを楽しみにしています」と続編への展望も語りました。

上田さんは、本作の収録で苦しむことや悩むことが多かったとしつつも、「このメンバーだからこそできる芝居になりました。スタッフ・キャスト全員がうんうん唸りながら作った熱量を、これからも楽しんでください」と口に。そして、この作品を生み出してくれた苗川采先生へ感謝の言葉を送りたい! と観客に問いかけ、全員で「先生ありがとう!」と声を出すことに!
トークショーでは、豪華景品が当たる抽選会も開催。景品のひとつとなった「苗川采先生直筆イラスト色紙」第一部の色紙には比名子と美胡が、第二部の色紙には比名子と汐莉が描かれ、ファンの元へ贈られました。

会場が拍手で包まれる中、上映会は幕を閉じました。

